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2015年9月7日 | インド

2015年インドスーパーリーグの注目トピックまとめ

IMG_6023 (1)今年も気づけば、9月に入りあっと言う間に夏も終わり秋の気配を感じる季節となった。

昨年、インドサッカーに大きな革命をおこしたあのリーグ“インドスーパーリーグ”が、いよいよセカンドイヤーを迎える。開幕戦は、2015年10月3日、南インドにあるチェンナイにて開会式と開幕戦が行われる見通しだ。

そこで、2015年シーズンの注目ポイントをまとめたいと思う。


1、プレイヤーオークション制度の実施

今年の開催にあたり、プレイヤーオークション制度を導入。インドナショナルチームでのプレーしたことがあり、初年度のISLに参戦していなかった選手を対象に、最低落札価格が発表され、高金額で落札するというシステム。

ちなみに、和泉選手は、最低落札価格400万Rs(約800万円)で、680万Rs(1360万円)で、アトレティコ・デ・コルカタに落札されている。

※オークション制度の詳細は下記に記載


2、日本出身の和泉新選手が、インドスーパーリーグ(以下、ISL)に参戦!

インド人の父、日本人の母を持つ和泉選手(山口県出身)が、日本出身の帰化選手としては、初めてISLに参戦することになった。2012年にインド国籍を取得。


アシックスのキャンペーンサイト“蹴劇SHUGEKI 〜知られざるアジア〜 もうひとつの道で生きるサッカー選手たち”で、移籍時の心境などが動画でインタビューされている。

http://www.asics.co.jp/soccer/shugeki


3、あのロベカルがISLにマーキープレーヤーとして復帰が決定

日本でも有名なあのロベルト・カルロスがISLのデリー・ダイナモスに加入することが決まった。チームのヘッドコーチとしてだけでなく、ムンバイシティのアネルカのように、コーチ兼プレーヤーとして、参戦することになる。

ジーコ、デル・ピエロにつぐ、ビッグネームであるがすでに40歳を越え公式戦から遠ざかって3年が経つ。あのロケットフリーキックがインドで蘇るかもしれない。


【オークション制度について】

今回初めてとなるオークション制度は、7月10日に行われました。

オークション制度はドラフト選考に先だって行われ、オークションで選ばれなかった選手は、その日のうちにドラフト選考に含まれます。その選手のストックの内、フリーエジェント(I-leagueで、どのチームとも契約していない国内選手)もしくは、ローンプレイヤー(I-leagueのどこかのクラブと契約している国内選手)に分けられます。

また、各クラブは最低2人の23歳以下の国内選手(育成選手、デベロップメントプレイヤー)を所属させなくてはならない。また、最小チーム構成として、22人、最大は26人と定まっている。


オークションのプロセスについて

合計10人のプレイヤーがオークションストックに登録されている。

それぞれの国内選手は各々ベースプレイヤーフィー(選手にとっての最低給与)とされる最低落札価格のもと、通常のオークションのように競売にかけられます。もし、最初の一周目のベッドのタイミングで、ベットされなかった場合、ベッドを終了し、次の選手の順番になります。ベッドには2度チャンスがあり、そのどちらでもベッドされなかった場合、その選手は、自動的にベースプレイヤーフィーでドラフト候補に置かれます。


ドラフトプロセスについて

すべてのクラブは、最低13人の国内選手をドラフトプロセスの中で選出しなくてはならない。各クラブは、選手を選び、3分以内にステージ上で発表します。もし、そのクラブが与えられた3分以内に選ぶことが出来なければ、ラウンドの終わりに再度、選ぶ機会を与えられる。どのクラブもドラフトリストから自由に選べるが、26人中3人のゴールキーパーを確実にしなくてはなりません。


【2015年リーグ概要】

・参加チーム:8チーム

・期間:レギュラーシーズン:10月3日〜12月6日

ファイナルシーズン:12月11日〜12月20日

  • 方式:ホーム&アウェイ方式
  • チーム構成

各チームは少なくとも下記の条件を満たす必要がある。

-マーキープレーヤー 1人

-インターナショナルプレーヤー 8人

-国内プレーヤー 13人(その内最低2人は23歳以下の選手を含まなければならない)


 チーム/Team スタジアム/Stadium  キャパシティ/Capacity ヘッドコーチ/Head coach マーキプレイヤー/Marquee player
アトレティコ・デ・コルカタ ソルトレイクスタジアム(Salt Lake Stadium) 68,000 アントニオ・ロペス・ハバス(Antonio López Habas/Spain) ヘルデル・ポスティガ(Hélder Postiga/ Portugal)
チェンナイイン ジャワハルネルースタジアム(Jawaharlal Nehru Stadium/ Chennai)※1 40,000 マルコ・マテラッツィ(Marco Materazzi/Italy) エラーノ(Elano/Brazil)
デリーダイナモス ジャワハルネルースタジアム(Jawaharlal Nehru Stadium/Delhi)※1 60,000 ロベルト・カルロス(Roberto Carlos/Brazil) ロベルト・カルロス(Roberto Carlos/Brazil)
ゴア ファトルーダスタジアム(Fatorda Stadium) 19,500 ジーコ(Zico/Brazil) ルシオ(Lúcio/Brazil)
ケララ・ブラスターズ ジャワハルネルースタジアム(Jawaharlal Nehru Stadium/Kochi)※1 60,000 ピーター・テイラー(Peter Taylor/England) 未発表
ムンバイシティ ディワイ・パティルスタジアム(DY Patil Stadium) 55,000 ニコラス・アネルカ(Nicolas Anelka/France) ニコラス・アネルカ(Nicolas Anelka/France)
ノースイースト・ユナイテッド インディラガンジーアスレチックスタジアム(Indira Gandhi Athletic Stadium) 35,000 シーザー・ファリアス(César Farías/Venezuela) シモン(Simão/ Portugal)
プネシティ バレワディスポーツコンプレックス(Balewadi Sports Complex) 12,000 デイヴィット・プラット(David Platt/England) アドリアン・ムトゥ(Adrian Mutu/ Romania)


※1 同名のスタジアムだが、異なるスタジアムである。


初めての開催のとなった昨年のリーグは、インド国内のテレビ放映に関しては、

シーズン期間中でのべ4億2900万もの視聴者がいたとされており、2014年ワールドカップの2.5倍以上となった。

また、公式フェイスブックページには、170万もの“いいね”が付き、さらに12万ものフォローがツィッターでは行われた。

公式サイトへの影響だと、期間中、340万ものユニークユーザー、2800万ものページビューが発生した。ネット動画(www.starsports.com)に関しても、3200万もの視聴が行われたと公式サイトで発表されている。

インドのサッカーイベントで、デジタル分野において過去最大のインパクトを与えた出来事といっていいだろう。


果たして、今年はどのような結果になるのだろうか。初年度ほどのインパクトを残せるか大変楽しみである。

(アジアサッカー研究所/伊藤)