• コラム

2016年3月26日 | ベトナム

躍進著しいベトナムのフットサル、「歴代最強」の日本を下しW杯初出場!


PK戦の末に日本を下し、W杯初出場を決めたフットサルベトナム代表

日本を下し、W杯初出場を決めたフットサルベトナム代表

2月にウズベキスタンで開催された2016 AFCフットサル選手権(兼2016 FIFAフットサルワールドカップ予選)で、スペイン人のブルーノ・ガルシア・フォルモサ監督率いるベトナムが最強の呼び声が高かった日本をPK戦の末に下して、ベスト4に入った。この結果、ベトナムはサッカー・フットサルあらゆるカテゴリーを通じて初となるワールドカップ出場を決めた。

大躍進を果たしたベトナムだが、その前触れは以前から感じていた。2014年に自国開催したAFCフットサル選手権でベスト8。2015年にイランで行われたAFCフットサルクラブ選手権では、ベトナムのタイソンナムが3位に入賞したのだ。名門フットサルクラブとして知られるタイソンナムは、国内選手権で優勝4回(2008、2009、2012、2013)、準優勝2回(2007、2015)を数える強豪で、女子チームも近年、好成績を残している。

ベトナムサッカー連盟(VFF)は、サッカーだけでなく、フットサルの強化も重要視しており、2014年にブルーノ・ホセ・ガルシア・フォルモサ氏を招聘し、3年契約を結んだ。同氏はスペインで年間最優秀監督に選ばれたこともある名将。フットサルベトナム代表とタイソンナムの監督を兼任している同氏は、就任のあいさつで、「ベトナムをアジアトップ4まで引き上げる」と述べていたが、それが代表レベルでもクラブレベルでも現実となった形だ。

アジア3位の快挙を成し遂げたタイソンナム

アジア3位の快挙を成し遂げたタイソンナム

また今年から、ベトナムの年間最優秀選手を決めるゴールデンボール・アウォーズにフットサル部門が新設されるなど、徐々に国民の間での認知度や人気も高まりつつある。因みに、第1回目の受賞者は、代表の中心選手でもあるタイソンナムのチャン・バン・ブーだった。国内フットサルリーグもプロ化に向けた動きが見られ、今後もベトナムのフットサル界から目が離せない。なお、ベトナムが初出場を決めたフットサルワールドカップは、コロンビアで9月10日から10月1日まで開催される。


一方、アジア王者日本は、準々決勝でベトナムに敗れたショックから立ち直れず、その後の敗者復活戦1回戦でキルギスに大敗して、大会3連覇を逃しただけでなく、上位5位にも入ることができず、4大会連続のワールドカップ出場をも逃してしまった。PK戦での敗退は不運だったとはいえ、「歴代最強」を謳ってこの大会でフットサル人気を確固たるものにしたかった日本にとっては、あまりにも大きな痛手となった。

日本サッカー協会(JFA)は3月23日、この大会終了後に退任したスペイン人のミゲル・ロドリゴ監督に代わる新監督として、シュライカー大阪の木暮賢一郎氏(36歳)の就任を発表した。新生フットサル日本代表は、4月22日から24日にかけて愛知県刈谷市のウイングアリーナ刈谷で開催されるフットサル国際親善大会に出場する。同大会には、ワールドカップに出場するベトナムとウズベキスタンが参戦。2020年のワールドカップに向けて、いい形で再スタートを切りたい日本にとって、初戦の相手ベトナムは、悪夢を払拭するために何としても勝たなければいけない相手だろう。

(アジアサッカー研究所/佐藤)