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2014年10月9日 | オーストラリア

豪Aリーグは越境リーグ?海外クラブも参戦中

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オーストラリアのプロサッカーリーグ(以下Aリーグ)には現在10チームが参加している。このうち9チームはオーストラリアのチームで、残る1チームはニュージーランドの「ウェリントン・フェニックスFC」だ。

ニュージーランドにもニュージーランド・フットボールチャンピオンシップという国内リーグがあるが、これはアマチュアリーグであり、年間試合数が14試合しかないため、現在、プロ化が叫ばれている。ウェリントン・フェニックスFCは、ニュージーランドの国内リーグには参加せず、Aリーグにニュージーランドで唯一のプロサッカーチームとして参加している。

ちなみに、ウェリントン・フェニックスFCはオセアニアサッカー連盟(OFC)に所属しているため、アジアサッカー連盟(AFC)が主催するAFCチャンピオンズリーグには、仮にAリーグで優勝して出場条件を満たしたとしても参加する事が出来ない。


他にも東南アジアでは、越境リーグとして様々な例がある。ブルネイのサッカークラブ「ブルネイDPMM FC」はシンガポールの国内リーグに参加している。

また、シンガポール・マレーシア間では若手育成のため、2012年より互いに自国のチームを相手国のリーグに参加させている。シンガポールからは「シンガポールライオンズXII」がマレーシアの国内リーグに参加し、マレーシアからは「ハリマウ・ムダ」がシンガポールの国内リーグに参加している。


国内リーグに海外のチームが参加するという例は、アメリカのプロ野球リーグであるメジャーリーグにもあり、カナダのトロントに拠点を置く「トロント・ブルージェイズ」がメジャーリーグで唯一、国外に拠点を持つ球団である。

かつてはカナディアン・ベースボール・リーグというカナダの国内リーグがあったが、カナダではアイスホッケーの人気が圧倒的で、野球人気は低迷。同リーグは開幕から僅か2ヶ月足らずで打ち切りとなった。

このように、日本では考えられないようなリーグシステムを持っているスポーツが海外にはある。2国間の地理的条件が良かったり、言語が同じだったりする場合は、国境を跨いでもリーグ戦が開催出来るケースがある。

今後も自国ではマイナーなスポーツが集客、収益が難しい場合、このような形で他国のリーグ戦に参加するチームが出てくるだろう。アイスホッケーのアジアリーグのように、日本も例外ではない。今後、徐々に国境や国籍が意識されない時代がやってきてスポーツの世界も変化してくることが予想される。

(アジアサッカー研究所/黒澤)