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2014年11月27日 | インド

噂の「インドスーパーリーグ」、気になるおカネの話

名称未設定-22014年10月12日に開幕したインドスーパーリーグ(ISL)もあっという間に1ヶ月が経ち、現時点でチェンナイインFCが頭一つ抜け出しトップを走っているものの、2位以下のチームは勝ち点1差の中に3チームがひしめき合う展開となっている。


さて、今回はそんな白熱するリーグの内容からは離れ、どうしても気になるISLのお金の話、優勝賞金と選手のお給料について考えてみたいと思う。


まずは、優勝賞金について。巨額の投資を受けて発足したISLだが、優勝したらいくらもらえるのだろうか?


調べてみたところ、優勝チームは8000万ルピー(約1億4000万円)、準優勝チームは4000万ルピー(約7200万円)。そして3位と4位のチームにはそれぞれ1500万ルピー(約2700万円)が贈られる。ちなみに、既存のインドリーグ(I-League)の優勝賞金は700万ルピー(約1260万円)となっている。

なんとISLの優勝賞金はI-Leagueの10倍以上。まさしくインドにおける「スーパーリーグ」と言われる所以だろう。


ここで、この金額をJリーグと比較してみることとする。

意外に知られていないかもしれないが、Jリーグの優勝賞金は2億円だ。この数字だけを比べると、「何だJリーグよりも安いではないか」と思われるかもしれない。しかし、ちょっと考えてみて欲しい。

Jリーグは、9ヶ月で全18チーム(全306試合)の中で優勝が争われる。しかし、ISLはたったの3ヶ月、全8チーム(全60試合)のみで行われているのだ。


簡単に計算してみると、1試合あたりの金額は、Jリーグが約600万円。それに対してISLは875万円である。1試合あたり275万円の差があることがわかる。一概には言えないが、優勝賞金だけで考えた場合、試合単価は日本よりも高額な賞金になっていることになる。


そんなリッチなインド「スーパー」リーグだが、ここで気になるのは選手のお給料。

ISLの選手を大きく分類した場合、インド人選手、外国人選手そして、マーキープレーヤーの3種類に分けられる。

それぞれの選手の平均給料(3ヶ月分で算出)は、インド人選手の平均給与は推定で約430万円、外国人選手は約657万円。そして、マーキープレーヤーは軒並み4000万円以上と言われている。代表的なマーキープレーヤーのデル・ピエロは推定2億円。トレゼゲやピレス、エラーノも8000万円近くとされており、破格の高給取りであることが分かる。


一方、既存のI-league選手の平均給与は、200万円〜300万円(3ヶ月換算)に留まっている。また、インド人の平均年収が44万円であることも付記しておく。


こうして考えてみるとISLは、2026年ワールドカップのインド代表の出場を念頭に置きながらサッカー文化の振興・育成というビジョンを考えた場合、短期間的に資金を集中投下した方が効果的と判断したのかもしれない。Jリーグにスター選手が呼びづらいのは、集中的に資金の投下ができないということも一つの要因であろう。


ちなみに、サッカーの本場と言われるイングランドプレミアリーグの優勝賞金は約120億円。最下位でも約62億円と驚愕の数字である。さらに、プレーヤーの平均年収は3億3000万円であり、恐るべきサッカー先進国の経済規模である。

ISLの成功が、インドサッカーの将来を明るいものにしてくれることを願うばかりである。当研究所としては、このようなISLの仕組みが今後のシンガポールなどのアジアの他の国々に浸透する可能性についても継続して注視していきたいと考えている。