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2015年6月7日 | インド

【I-League(インド)】日本人MF遊佐克美を擁するモハン・バガンACが優勝

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スリカンティラバスタジアム(Sree Kanteerava Stadium)

昨季のI-league王者で、2位のバンガロールFC と日本人MF遊佐克美を擁する首位モハン・バガンACの優勝決定戦がバンガロールのホームであるスリカンティラバスタジアムで5月31日に行なわれた。試合は、引き分けに終わり、モハン・バガンが優勝。

筆者も生で観戦したので、詳しく説明すると、リーグ終盤から、首位争いを繰り広げていた両チーム。

最終節を残した時点で、1位モハン・バガン(勝ち点38)と2位バンガロール(同36)の勝ち点差は僅か2。モハン・バガンは、引き分け以上で優勝が決定する状況にあり、バンガロールの逆転優勝には、勝利が絶対条件であった。


これまで、アウェイで2敗し、その後にホームで2連勝という戦績の中、バンガロールのホームで行われた。

雨季に入ったバンガロールでは、スコールのような大雨が降るなか2万人以上の観客がスタジアムに集まった。


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歓喜するバンガロールサポーター

私も、スタジアムでAFCカップを観戦したことがあるのだが、その時の観客数は4,000人程度だったため閑散としていた印象だが、今回は全く異なっていた。サポーターの興奮はものすごく、スタジアム内はサポーターによる応援歌で地鳴りのように響き渡っていた。以前の経験もあったため、インドでこのような雰囲気のサッカー観戦ができるとは驚いた。試合内容としては、バンガロールがセンターバックを中心とした堅守速攻の戦い方であり、モハン・バガンは、中盤から丁寧につなぎ、クロスや個人で持ち込むような形で攻撃を組み立てていた。


前半41分にバンガロールがコーナーキックから均衡を破る1点を上げ、モハン・バガンが苦しい状況へ追い込まれてしまった。その後、度々チャンスを作るもバンガロールの堅い守りで前半終了。後半もバンガロールの安定した守りに攻めあぐねていたモハン・バガンだが、少し疲れの見せ始めた終盤の86分にコーナーキックからヘディングを合わせ同点に追いつく待望の得点を上げた。同点に追いつかれたバンガロールは攻めに転じるもむなしく時は過ぎ、そのままモハン・バガンが逃げきることに成功した。


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試合終了後のモハン・バガンAC

試合終了間際までプレーしていた遊佐はこの試合、右サイドMFでウィングのようにサイドからの攻撃を終始行なっていた。日本人として唯一ピッチに立っていたせいか、他の選手と比べ小柄に見え、厳しいタックルも多かったように見えたが、果敢にサイドから切り崩すだけでなく、前線からのプレッシングを献身的に行っていた。また、後半に入ってもその運動量が落ちることはなく、気持ちの入ったプレーをしていたように見えた。2011年にインドでプレーを初めてから4年。初めての優勝争いにかける意気込みが感じられた。

2万人もの観衆の中、相手サポーターからのブーイングにもあいながら、20代前半でインドに渡り、厳しい環境の中、懸命に戦う遊佐を見て、日本だけでなくインドで活躍する日本人選手にもさらにスポットライトが当ってほしいと切に願う。

(アジアサッカー研究所/伊藤)