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2016年4月2日 | シンガポール

松本山雅、シンガポールでアンダー世代を指導 Jリーグ・アジア戦略の一環


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シンガポールでナショナルフットボールアカデミー(NFA)U-18チームの指導にあたった松本山雅FCの臼井弘貴U-18監督(写真中央)


松本山雅FCは3月28日~30日の3日間、シンガポールの有望選手を育成する「ナショナルフットボールアカデミー(NFA)」のU-18、U-15 チームを対象とした短期指導を現地で実施した。

松本山雅からはユースアカデミーの山崎武ダイレクター以下、U-18、U-15、U-12チームから指導者が参加。プログラム初日となった28日には、シンガポール代表の練習場「ゲイラン・フィールド」でU-18チームを指導し、ボール回しやミニゲームなどを通して、手を抜かずにプレーする規律の大切さなどを伝えた。

指導を受けたNFA U-18のアミルル・ハキム君は、「とても効果的な指導で、学ぶことがとても多かった。コーチからの要求のレベルも高く、試合で生かすことができるポイントもあったので、すぐにでも試してみたい」と練習に手応えを感じた様子だった。

松本山雅U-18の臼井弘貴監督は、「練習メニューはあらかじめ考えていたが、選手たちの状態などを考慮して内容を変えてポイントを絞って指導した。海外で指導をするのは今回が初めてで、言葉もうまく通じず、選手の特徴も分からない中での指導だったが、私自身にとっても良い経験になった」と話した。

今回の指導プログラムは、ASEAN各国の若手選手育成に協力することを目的にJリーグが国際交流基金のサポートを受けて実施している「アジアセンター・Jリーグ サッカー交流事業」の一環で、シンガポールでの開催は今回が初めて。2020年の東京五輪にASEANから出場国を出すことを目標にしており、今後5年間にわたって継続的に実施される予定となっている。

同事業では原則として1カ国を1クラブが担当することになっており、川崎フロンターレがベトナム、横浜F・マリノスがタイ、湘南ベルマーレがフィリピン、セレッソ大阪がミャンマー、FC東京がインドネシア、大宮アルディージャがラオスとカンボジアで同様のプログラムをすでに実施している。松本山雅はメインスポンサーのエプソンがシンガポールサッカー協会のスポンサーをしている関係で、昨年6月にはシンガポールのNFA U-14チームから選手3人の短期留学を受け入れており、同事業でもシンガポールを担当することとなった。

指導者派遣事業には、将来各国の代表チームに入るような若手有望選手にJリーグへの親近感を持ってもらうほかに、日本人指導者の活躍の場を国外に広げるという目的もある。Jリーグ国際部の山下修作リーダーは、「育成年代の日本人コーチを派遣してほしいという要望は海外から数多くあるが、現時点では国内の指導者たちの目があまり海外に向いていない。海外での指導を実際に体験することで、国外からのオファーがあったときに前向きに検討してくれるようになれば」と期待を込める。

(アジアサッカー研究所/安藤)