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2016年10月15日 | シンガポール

アルビレックス新潟シンガポール、Sリーグ初優勝 アジアの舞台を目指して「ローカル化」も


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クラブ設立13年目で悲願のSリーグ初優勝を果たし、スタンドを埋めたファンと記念撮影をするアルビレックス新潟シンガポールの選手たち (写真提供:アルビレックス新潟シンガポール)


アルビレックス新潟シンガポール(以下アルビS)は10月14日、Sリーグ第22節でホーガン・ユナイテッドを3-0で下し、2試合を残してリーグ優勝を決めた。アルビSは、2011年にリーグカップ、2015年にはシンガポールカップとリーグカップで優勝しているが、Sリーグ制覇はクラブ史上初めて。

今季のアルビSは、7年ぶりに復帰した鳴尾直軌監督(前グルージャ盛岡監督)の指導の下、3バックを中心とした安定した守備と、両サイドを広く使ったスピードのある攻撃で、リーグ戦10連勝を記録するなど圧倒的な強さを見せつけた。すでにコミュニティーシルド(前年のリーグ戦とカップ戦の優勝チームで争われる大会)とリーグカップも獲得しており、10月29日に決勝戦が行われるシンガポールカップで優勝すれば、シンガポールでは前人未到となる「国内四冠」を達成することになる。

Sリーグで外国クラブが優勝するのは、2010年のフランス人チーム・エトワールFC(2012年に消滅)、昨年のブルネイDPMMに続いて3クラブ目。外国チームの優勝が続いたことで、国内のサッカーファンや関係者から外国人チームの締め出しなどの風当たりが高まることも予想される。

Sリーグ初制覇を前に、同クラブの是永大輔チェアマンは地元紙のインタビューに答えて、「私の目標はアルビレックスをローカルクラブすること。シンガポール人選手をチームに加えて、いずれはシンガポール代表に入る選手を育てたい」と話し、クラブの「ローカル化」に積極的な姿勢を示した。

現行の日本人選手のみのチーム構成では、リーグ優勝を果たしてもAFCチャンピオンズリーグなどのアジアサッカー連盟(AFC)が管轄する国際大会に参加することはできない。しかし、マネジメントはこれまでどおり日本人が担いながらも、シンガポール人選手を主体としたチームを作り、日本人選手を外国籍選手枠で獲得する形であれば、アジアの舞台を目指すことも可能となる。クラブの悲願だったSリーグ制覇を果たしたことで、アルビSの挑戦は新たなステージを迎えることになりそうだ。

(アジアサッカー研究所/安藤)