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2015年7月3日 | ベトナム
ヌティフードHAGLアーセナルJMGアカデミーのホーチミン校が新設され、現在、第1期生のセレクションが行われている。ホーチミン校の監督を務めるのは、Jリーグの名古屋グランパスでも活躍した元フランス代表のフランク・デュリックス氏(49歳)だ。
同アカデミーは、ベトナムプロサッカーリーグ(Vリーグ)のホアン・アイン・ザライ(HAGL)、プレミアリーグのアーセナルFC、フランスのJMGアカデミーが提携して設立したプロサッカー選手養成アカデミー。ホーチミン校では、ヌティフード栄養食品株式会社がメインスポンサーとなり、スクール生の栄養管理だけでなく、施設の建設やインフラ整備までを行う。
「黄金世代」と称された昨年までのU-19ベトナム代表の実に7割を輩出した同アカデミーの本校(中部高原地方ザライ省:2007年設立)は、ベトナムにおける海外系サッカーアカデミーの成功モデルとされており、現在、ドルトムントやマンチェスター・シティなどが、ベトナムのクラブとの提携によるアカデミー展開を狙っている。
同アカデミーでは、全国から才能ある児童をセレクションで探し出し、11歳から19歳まで8年間にわたって独自の施設で英才教育を施す。練習場、プール、寮、食堂、医務室、娯楽室、図書室、パソコン室、語学学習室などを完備しており、卒業する19歳までにプロサッカー選手に必要なあらゆる能力を伸ばす。
同アカデミー本校の第1期生には、「ベトナムのメッシ」ことFWグエン・コン・フオンのほか、昨年の最優秀若手選手MFグエン・トゥアン・アイン、抜群のキック制度が持ち味の若き主将MFルアン・スアン・チュオンなど、Jリーグのクラブが注目する逸材が揃っている。
デュリックス氏は、地元紙のインタビューの中で、「新天地ベトナムでのチャレンジに全力で臨むつもりです。HAGLアーセナルJMGアカデミーは私が今まで見てきた中でも、最も素晴らしい施設を持っています。ここから、再び『ベトナムのメッシ』と呼ばれるような素晴らしい選手を育てていきたいと思っています。」と語った。
※フランク・デュリックス:オリンピック・リヨン、ASカンヌなどで活躍したボランチ。1995年には、アーセン・ベンゲル監督が指揮する名古屋グランパスに移籍し、豊富な運動量と正確なパスワークで中心選手として活躍した。元フランス代表。
(アジアサッカー研究所/佐藤)