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2015年11月20日 | カンボジア
カンボジアの日系クラブ「カンボジアンタイガーFC」が、データスタジアム株式会社のサッカーデータ分析システム「Football Analyzer」を導入する。同ソフトは、試合に関するあらゆるデータと映像をリンクさせて、チーム全体や選手個人のプレーを細かく分析できるというもの。例えば、一試合全体を分析してボールの軌跡やスタッツを表示することはもちろん、プレーデータと同時に時間データも取得しており、そのデータと映像を紐付けることによって後から見たいシーンだけを抽出して簡単に再生することも可能。
このソフトウェアを導入することには、2つの大きなメリットがあるとのこと。1つ目はチームの戦術強化。データがあることで、試合を客観的かつ合理的に振り返ることができるようになる。スタッフや選手たち自身の主観による分析だけでなく、客観的な数字として表れる内容に基づいてプレーを振り返ることで、より自分たちのプレーや戦術の理解度を深められるという。2つ目は、広報活動の精度や効率の向上。再生したいプレーを簡単に抽出できたり、映像上にテキストや線画を自由に加えることもできるため、プレー映像の編集作業がより充実し、効率も上がるということだ。カンボジアンタイガーFCでは、プロサッカーチームでも珍しい取り組みとして公式ニコニコチャンネル(http://ch.nicovideo.jp/cambodian-tiger)で試合やトーク番組の生放送を行っているが、そういった広報活動にもこのシステムを積極的に活用していきたいとのこと。
Jリーグでも全てのクラブがこのようなデータ分析のソフトウェアを使用しているわけではない。カンボジア代表のFIFAランキングは186位。そんなカンボジアの一クラブの革新的な取り組みが、近年急速に盛り上がりを見せているカンボジアサッカーの進化をより加速させていくことになるのかもしれない。