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2015年3月5日 | ベトナム

サッカー女子ベトナム代表に日本人の乗松隆史監督が就任

乗松隆史新監督(右)とVFFのレ・フン・ズン会長(左)

乗松隆史新監督(右)とVFFのレ・フン・ズン会長(左)

ベトナムサッカー連盟(VFF)はハノイ市で3月4日、日本人サッカー指導者の乗松隆史氏と女子ベトナム代表監督就任に関する契約を締結した。今回の代表監督就任は、VFFが女子代表チームの更なる強化およびチームの若返りを目指して、提携関係にある日本サッカー協会(JFA)に日本人監督の派遣を要請し、これが実現したもの。

乗松氏は兵庫県西宮市出身の46歳。これまでにガンバ大阪やヴィッセル神戸、徳島ヴォルティスなどのJリーグのユースチームで指導し、昨年まではJ3 FC琉球のアカデミーダイレクターを務めていたが、女子チームの監督を務めるのは今回が初めてだという。

女子ベトナム代表は、昨年の女子アジアカップではプレーオフでタイに敗れたものの、ワールドカップ初出場まであと一歩に迫ったほか、仁川アジア大会ではメダルにこそ届かなかったものの、ベスト4に進出するなど、大きく躍進。東南アジアの中でも強豪国の一つとして知られており、東南アジア版五輪と呼ばれる東南アジア競技大会(Sea Games)では金メダルの常連。こうしたことから、ベトナム国内で女子代表チームは「ゴールデンガールズ」と呼ばれている。※今年シンガポールで開催されるSea Games2015では、女子サッカー競技が行われない。

なお、男子ベトナム代表チーム(A代表・U-23代表兼任)には昨年、日本人の三浦俊也監督が就任しており、これでベトナムのサッカー代表チーム監督は男女共に日本人指揮官が務めることになった。

乗松隆史(のりまつ・たかし)氏の指導歴
2000~ガンバ大阪ジュニア
2001~ガンバ大阪ユース
2002~ガンバ大阪ジュニアユース
2003~ガンバ大阪ユース
2006~ヴィッセル神戸
2007~ヴィッセル神戸ジュニアユース
2008~2009 徳島ヴォルティスU-13
2010~2013 FC琉球アカデミーダイレクター兼U-15監督
2014~FC琉球アカデミーダイレクター

(アジアサッカー研究所/佐藤)