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2014年10月31日 | ベトナム

黄金世代U-19ベトナム代表の戦いに幕…新たなステージへ

黄金世代U-19ベトナム代表

黄金世代U-19ベトナム代表

2013年から2014年までのベトナムサッカーの話題の中心は紛れもなくU-19ベトナム代表だった。世間から「黄金世代」呼ばれ、国民の期待を一身に背負った若きベトナム代表。先日ミャンマーで開催されたAFC U-19選手権では1次グループ敗退に終わったが、U-20ワールドカップ初出場に最も近付いた世代であることに疑いはない。

この大会でベトナムは、前回王者の韓国、日本、中国と同じC組に入った。大会直前にベトナム・ハノイ市で行われたヌティフードカップでは優勝した日本と接戦を演じて準優勝を飾り、ベトナムのサッカーファンのボルテージは最高潮にまで高まった。

そんな中で開幕したU-19選手権だが、初戦で韓国に完膚なきまでに叩きのめされ、0-6という屈辱的な大敗を喫した。続く日本との試合では、先制されるものの試合終盤に同点ゴールを決めて土壇場での強さを見せた。結果的にロスタイムに失点し、敗れたが精神的な成長を垣間見せた。中国戦では、結果は引き分けに終わったが、終始試合の流れを掴み、最後にベトナムらしい試合ができた。

0勝2敗1分、この結果に肩を落とす者もいたが、この2年間、攻撃的なサッカーでファンを魅了したU-19ベトナム代表にファンは暖かかった。空港には帰国したメンバーを迎える大勢のファンが集まった。そして、黄金世代U-19ベトナム代表は解散した。

しかし、U-19ベトナム代表メンバーにはベトナム・カントー市で行われる国際大会「バオタインニエンカップ」への出場が控えていた。この大会にはU-19ベトナム代表の主力メンバー7割が所属するHAGLアーセナルJMGが出場。さらにU-21ベトナム選抜にもU-19ベトナム代表のメンバーが複数選出された。この他、東南アジアのU-21代表や豪州のユースチームが出場した。この大会は、ファンにとってU-19ベトナム代表メンバーが一同に会する最後の大会。HAGLアーセナルJMGの試合には約5万人が来場し、カントースタジアムは築30年にして初めて大入りとなった。

準決勝では、HAGLアーセナルJMGとU-21ベトナム選抜が激突。PK戦の末、HAGLアーセナルJMGが決勝進出。決勝では、U-21タイ代表をFWグエン・コン・フオンの2ゴールを含む、3-0で下して優勝し、見事に有終の美を飾った。

U-19ベトナム代表メンバーのユース年代での挑戦はこれで正真正銘、終わりを迎えた。ベトナム屈指の資産家にしてサッカー狂、ワンマン会長としても知られる、ホアン・アイン・ザライ(HAGL)のドアン・グエン・ドゥック会長は、来季、彼らをトップチームに昇格させるとしている。さらにトップチームの監督にはU-19ベトナム代表監督で、HAGLアーセナルJMGの監督でもある、フランス人のギリアム・グレッチェン監督が就任することが決まっている。これからはプロ選手として、Vリーグに舞台を移し切磋琢磨することになったU-19ベトナム代表メンバーたち。黄金世代の新たな挑戦はもう始まっている。

(アジアサッカー研究所/佐藤)